車のガリ傷を自分で修理したい!キレイにする方法とプロに任せるべきキズ

2024.05.01
車のガリ傷を自分で修理したい!キレイにする方法とプロに任せるべきキズ

車の傷はディーラーや整備工場に修理を依頼することが多いものですが、中には自分できれいに修理したいと考える人もいるでしょう。特に軽微に見える傷なら自分でもできるのでは…と思いますよね。

自分で車の傷を修理するのであれば、使う道具やきれいに直す方法が気になります。プロの整備士のようにきれいに直すコツはあるのでしょうか? また、自分で直すメリットやデメリットについても知っておきたいですね。

本記事では、車の傷を自分で修理する方法や、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

車の傷にはどんな種類がある?特徴や原因をチェック

車につく傷には複数の種類があります。傷によって特徴や原因が異なり、修理方法に影響が出ることも。傷の種類の特徴や原因について押さえておきましょう。

線傷

線傷は車を使用している以上、どうしても避けられない傷です。走行中に飛んでくる小石や巻き上げるアスファルトのかけらなどがボディに当たることによって生じてしまいます。

洗車の拭き掃除で一般的なタオルを使っただけでも生まれる可能性があるほど、車にとって避けられない種類の傷です。

ひっかき傷

動物(鳥や犬猫など)が車に触り、爪先でつけてしまう傷です。線傷よりは浅い傷ですが、傷がついていることが分かれば気になりますよね。

ひっかき傷は動物以外にも道路横に生えている木の枝などが車のボディにあたってしまってできてしまうこともあります。

また、車のドアを開け閉めする時に腕時計や指輪などのアクセサリーがあたってしまってひっかき傷ができてしまうケースもありますので、ドアの開け閉めの時も注意しましょう。

擦り傷

運転中にガードレールや壁でこすってしまったり、縁石を踏んだりした時にできる傷です。

傷の範囲が広くなりがちな傾向があるため、自分で完全に修理する時にはそれなりの時間がかかることが多いでしょう。

また、塗装が剥がれるのも擦り傷の特徴です。自分で修理する際には用意したカラーと車のカラーが一致するかどうかにも気を配りましょう。

点になった細かい傷

車の下部(フェンダーやバンパー)に生じることが多い種類の傷です。舗装されていない道を走った時に砂利や小石が跳ね上がってボディに当たり、小さな傷になります。

小さな傷でも深くまで食い込んでいるケースがあるため、油断せずにしっかりチェックしたほうがよいでしょう。

へこみ

一定以上の強さで衝撃が与えられた時にできてしまいがちな傷です。駐車場に停車する時などにぶつけてしまう、飛んで来たものがぶつかるなどが原因になることが多く、同時に塗装が剥がれるケースもあります。

へこみの程度が大きすぎる(深すぎる)場合、自分での修理が難しいケースが少なくありません。

また、大きなへこみは車のフレームが歪んでしまっている可能性もあり、安全性に関わるため、自分で修理するより、ディーラーや整備工場などプロへの依頼を強くおすすめします。

自分で修理するなら道具が必要!傷に合わせて傷消し剤を選ぼう

自分で修理をすると決めたのなら、作業開始前に必要な道具を準備しましょう。小さな傷・へこみなどに対応できる「傷消し剤」がおすすめです。

傷消し剤の種類

  • コンパウンド
  • タッチペン
  • スプレー
  • クロス
  • ワックス
  • シール
  • パテ

傷消し剤には複数のタイプがあり、傷の種類や大きさ(傷のついた範囲)に合わせて使い分けられます。傷の種類が複数あれば、必要な傷消し剤も複数用意したほうがよいでしょう。

価格はそれぞれ異なっているものの、おおむね数百~2,000円前後です。整備工場に依頼するよりはリーズナブルですが、傷の大きさや種類、そして安全性への懸念によっては、整備工場への依頼が適していることもあります。

「整備工場へ依頼するべき?それとも自分で修理しても平気?」と迷った時には、整備工場にまず見積もりだけ依頼してみるのもよい選択です。

それぞれどんな傷に使うべき?タイプ別傷消し剤の使い方

傷消し剤は傷の種類や大きさで選ぶものが変わります。代表的な傷と対応できる傷消し剤のタイプについてまとめました。

傷消し剤 傷の種類
コンパウンド ・研磨剤の効果で傷を目立たなくする
・浅い傷、小さな傷におすすめ
タッチペン ・剥げた塗装を塗り埋める
・細かい傷、小さな傷におすすめ
スプレー ・塗料を噴霧して剥げた塗装を塗り埋める
・広範囲の擦り傷、塗装剥がれにおすすめ
クロス ・研磨剤などを含む布で拭き、傷を目立たなくする
・小さな傷を手軽に修理したい時におすすめ
ワックス ・ツヤを出して傷を目立たなくする
・光沢や撥水効果もプラスしたい時におすすめ
シール ・貼るだけで傷を隠せる
・とりあえず傷を隠したい時やDIYが苦手な人におすすめ
パテ ・へこみをペーストで埋める
・大きな範囲の傷やへこみの修理におすすめ。難易度がやや高い

傷の種類や必要な傷消し剤によっては、DIYの技術が必要になります。DIY初心者や作業にあまり自信がない人は、比較的簡単に扱えるタッチペンやシールなどから始めてみるとよいかもしれません。

【注意】傷消し剤での修理よりプロに任せるべき傷もある

傷消し剤は自分で車を修理する人にとって便利なものですが、傷の状態によってはディーラーや整備工場へ任せたほうがよい場合があります。

プロへの依頼が適している例

  • 塗装の剥げが深く、ボディの下地が見えてしまっている
  • 傷消し剤を使っても傷が目立つ
  • へこみやゆがみが大きく、フレームへの影響が心配

傷消し剤の効果は塗装表面でしか発揮されません。

塗装の下にあるボディの下地まで届くような傷までは修理できないため、プロに頼んだほうがよいでしょう。

傷消し剤を使って修理してみても傷が目立つ場合も同様です。

また、先に少し触れましたが、へこみやゆがみが大きい場合もプロへの依頼を強くおすすめします。車のフレームが歪んでいる可能性が否定できず、安全性への懸念が強まるためです。

自分で修理するか、それともプロに依頼するか、迷った時には整備士や傷消し剤を売っているお店のスタッフなどに相談してみましょう。ディーラーや整備工場に見積もりを依頼するのもおすすめです。

いざ修理!代表的な修理の手順と注意するべきポイント

それでは、実際にどのような手順で車の傷を修理するか見ていきましょう。ここではDIY修理でよく用いられるコンパウンド、タッチペン、スプレーの方法をご紹介します。

コンパウンドを使った修理

コンパウンドは浅い傷や水をかけると見えづらくなる程度の傷を修理したい時に向いています。

1:洗車をする

車にホコリや砂などがついていると、コンパウンドを使った時に傷が深くなってしまうことがあります。きれいに洗車してから作業を始めましょう。

2:タイヤ、バンパーなどをマスキングテープで覆う

タイヤやバンパーなど、ゴムや樹脂を使っている部分が修理箇所から近い場合はマスキングテープで保護します。コンパウンドの成分で変質する可能性があるためです。

3:コンパウンドで傷を磨く

コンパウンドを水で濡らしたスポンジ(布でもよい)につけ、傷にそってまっすぐ磨きます。円を描くように磨くとムラが出てしまいやすいため、必ずまっすぐ磨いて下さい。

途中でコンパウンドが乾いた場合は少しずつ足していきます。

4:液体コンパウンドで仕上げ磨きをする

新しいスポンジや布に交換し、液体コンパウンドで仕上げ磨きをします。

タッチペンを使った修理

タッチペンはコンパウンド向きの傷よりも小さな傷、狭い範囲の傷をピンポイントで修理したい時におすすめです。

1:洗車をする

ホコリや砂が残っているとタッチペンの効果が薄れます。ワックスなどの油分がついている場合もきれいに落として下さい。

2:マスキングテープで傷の周囲を覆う

傷以外にタッチペンがつかないよう、マスキングテープで周囲を覆います。

3:タッチペンで傷を塗る

トン、トンとタッチペンを置くようにしながら傷を塗っていきます。タッチペンの先よりも小さな傷なら、爪楊枝や割り箸などを使うときれいに塗りやすいですよ。

4:耐水ペーパーで磨く

タッチペンで補修した部分は盛り上がっています。耐水ペーパーで磨き、平らにならしましょう。耐水ペーパーは目の粗さが違うものを用意し、はじめは目の粗いペーパー、仕上げは目の細かいペーパーで磨くときれいな仕上がりになります。

5:液体コンパウンドで仕上げ磨き

液体コンパウンドを濡らしたスポンジなどに含ませ、仕上げ磨きをしてツヤを出します。

スプレーを使った修理

広範囲の擦り傷にはスプレーがおすすめです。最初からスプレーとして売られている製品や、タッチペンにアタッチメントをつけてスプレーとして使う製品があります。使い勝手やお好みで選んで下さい。

1:洗車をする

ボディに汚れが残っているとスプレーがしっかり定着しません。洗車で汚れを落とし、ワックスなどの油分も取り除きましょう。

2:マスキングテープで傷の周囲を覆う

スプレーを傷以外の部分に噴霧しないよう、マスキングテープで保護します。

3:数回に分けてスプレーを塗布する

ボディから10cmほど離し、傷に向かってスプレーします。液だれ防止のため、数回に分けて行いましょう。

4:仕上げ用のスプレーをかける

最後に仕上げ用のスプレーをかけて完了です。

車の傷(キズ)を自分で修理するメリットとデメリット

安全に関わらないのであれば、車の傷は自分で修理できます。ディーラーや整備工場への依頼と比べ、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

自分で修理するメリット

車の傷を自分で直す大きなメリットには以下があげられます。

  • コストパフォーマンスがよい
  • すぐに修理できる
  • 繰り返せば技術が上がる

ディーラーや整備工場に修理を依頼すると、やはりそれなりの料金がかかります。傷の程度によっては「高いな」と感じることがあるかもしれません。自分での修理なら、かかる費用は道具の準備や水道代程度で済みます。

自分での修理は「修理したいと思った時にすぐできる」という点もメリットのひとつです。腕がよく、スピーディーな作業をする業者もありますが、依頼が立て込んでいるとどうしても待ち時間が出てしまうでしょう。

また、修理を繰り返すうちに技術が上がる楽しみもあります。小さな傷は気が付くとできているものです。そのたびに修理をしていればコツをつかみ、愛車をメンテナンスする楽しみが生まれるのではないでしょうか。

自分で修理するデメリット

車を自分で修理することにはデメリットもあります。場合によっては安全に関わるケースもあるため、状況に応じて考慮しなくてはいけません。

  • 人によっては失敗してしまうことがある
  • 方法を間違えると傷が広がる恐れもある
  • 完璧にきれいにすることはできない

個人の技術や慣れによりますが、修理が失敗に終わる可能性があります。思った通りの結果にならない上に、最悪の場合は傷が広がってしまう恐れも考えられるでしょう。

また、最大のデメリットは、「完璧にきれいにすることはできない」という点です。

どれほどコツを掴んだ人でも、やはりプロの作業に比べるとどうしても未熟な一面が見えてしまいます。

「完璧にきれいにしたい」という考えがあるのなら、車の傷は自分で修理するよりもプロに依頼したほうがよいでしょう。

自分での修理が難しければプロへ依頼!確実にきれいにできる

「完璧にきれいにしたい」「自分での修理は技術が不安」などの考えを持つのなら、プロの業者への依頼がおすすめです。ディーラーや整備工場で修理を引き受けてくれます。

となると、次に考えることは「ディーラーと整備工場のどちらにしよう?」ではないでしょうか。ディーラーにはディーラーの、整備工場には整備工場のメリットやデメリットがあります。

ディーラーと整備工場の比較
ディーラー 整備工場
コスト 整備工場よりも高い ディーラーよりも安くしやすい
技術 ディーラーが認めた基準を持つ整備士が担当 腕の善し悪しに左右される一面がある
パーツ 純正パーツのみ(価格が高くなる) 必要なパーツを的確に利用(価格を抑えられる)
その他 カスタマーサービスが手厚い
自社製品の知識が豊富
地域密着が多く気軽に相談しやすい
地元の人の評判が分かりやすい

ディーラーは純正パーツを使うため価格が高くなる特徴がありますが、一定以上の技術を持った整備士が揃っています。ディーラーならではの手厚いカスタマーサービスも期待できるでしょう。

整備工場は純正パーツだけではなく、状態に応じたパーツを臨機応変に利用してコストを抑えます。仕上がりに関わる技術は業者によってばらつきがありますが、腕のよい業者であれば一流の仕上がりが実感できるでしょう。

整備工場の場合、地元密着型の経営をしていることが少なくありません。そのような業者は地元の人から評判を集めやすく、腕の善し悪しが調べやすいメリットがあります。

特に経営実績が長く、地元で愛されている「車のお医者さん」のような業者は評判がよいはずです。そのような業者を探し、見積もりを出してもらうのもおすすめです。

札幌でおすすめの整備工場「道央自動車株式会社」で確実な修理を

「道央自動車道株式会社」は道央で50年以上の経営実績を持つ業者です。整備点検や塗装・修理をはじめ、車検、中古車買取など、車のことなら何でも相談できる自動車会社として高い評判を獲得しています。

多数の有資格整備士が在籍し、品質の高い技術を提供することにかけては一流という評判も大げさではありません。気になる車の傷がすっかりきれいになることは間違いないでしょう。

地元の評判を裏付けるように、5年連続、通算7回の「出来栄え優良表彰」受賞や、国土交通大臣より自動車関連事業精励を受けるなど、高い品質を保証する結果も残しています。

他にも「指定自動車整備事業の適正運営」、「環境対策保全対策優良店」の表彰を受けており、責任を持った誠実な経営と環境への配慮を意識した姿勢に安心する方も多いのではないでしょうか。

顧客の立場に立った塗装・修理も魅力のひとつです。

「すぐに修理してほしい」「予算を抑えたい」などの相談に親身になって対応し、できる限り要望に沿った修理方法を提案する姿勢はさすが老舗の整備工場だと実感させてくれます。

保険修理にもしっかり対応しています。保険を使いたい時にはぜひ相談してみて下さい。

修理は無理かも…そんな時には買い換えもひとつの選択肢

傷の具合や個人の事情によっては、修理よりも買い換えを検討するかもしれません。道央自動車道株式会社では中古買取も手がけているため、そのような場合にもすぐ対処できます。

一般の中古買取業者では、傷やへこみがあると査定がマイナスになり、あまりよい結果になりません。しかし道央自動車道株式会社の強みは、もともとが整備工場であることです。

道央自動車道株式会社では自社の整備工場で修理や整備をした上で査定を行うため、査定結果がアップする可能性が高くなります。

また、国内外に築いたネットワークを使った直接販売になるため、買取率がアップするメリットも大きいでしょう。

参考記事:札幌で車の高価買取を実現する方法

きれいに消したい車の傷!DIYが難しければ専門の整備工場へ

車の傷は自分でも修理できます。カーショップや通販で売られている修理用の道具を使えば、ディーラーや整備工場での修理よりも手軽でリーズナブルに済ませられるメリットがあります。

その反面、確実にきれいに仕上げられるかと言えば不安が残ることも事実です。また、傷の度合いによっては安全性に問題が出るかもしれません。

もしも判断しづらい場合や不安がある場合には、プロの整備士に相談してみて下さい。愛車を確実にきれいにする適切な方法を提案してくれますよ。

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